ロッシュ・ケネルの原点ともいえる初代父犬がRoschです。家庭犬として迎えられながらも、その学習能力の高さと柔軟な順応力は際立っており、ディスク遊びでは鋭い集中力を見せ、日常ではユーモラスな一面(ゴミ箱を漁る器用さ!)で家族を驚かせてきました。
端正な容姿と明るいレッド&ホワイトの毛色が印象的です 。DNA検査では、進行性脊髄疾患やMDR1感受性などの代表的な遺伝病についてクリアが確認されており、特に「成人発症性難聴」についてはキャリア(保因犬)であることが分かっています 。この経験は、後の繁殖計画において「遺伝子検査を必ず行い、次世代に安心をつなぐ」という姿勢を形作る大きなきっかけとなりました。
Roschはボーダーコリーのブリーディングのスタート地点であり、「健全性と賢さを兼ね備えた犬を未来に残す」という理念を示してくれた存在です。家庭犬としての温かさと、父犬としての誇りの両方を体現した一頭でした。